まだまだ行けるぞ 70代

筋トレは「握力」から限界が来る。71歳がダンベル用グローブを手放さない理由

グローブアイキャッチ2

70代から本気で鉄の塊と向き合っていると、狙った筋肉よりも先に限界が来る場所があります。

それが「握る力」と「手首」です。

重いダンベルを扱うほど、フォームが崩れる前に「滑る」「痛い」「手首が負ける」「集中が切れる」――この4つの壁が、容赦なくトレーニングの邪魔をしてきます。

私にとってグローブとストラップは、プロテインやサプリメントよりも先に、私の肉体改造を根本から支えてくれた「最重要の道具」でした。

大前提:グローブは“カッコつけ”の道具ではない

F1カーは、どれだけエンジンの性能が良くても、タイヤがグリップしなければ走りません。

スケート選手も、靴が滑ったら技は決まりません。

筋トレも全く同じです。重力をコントロールし、力を伝える唯一の“接点”は「手」です。

この接点が不安定だと、人間は筋肉を追い込むことよりも「ダンベルを落とさないか」という不安や恐怖に、無駄なエネルギーを使ってしまいます。

特に70代が高重量を扱う際、素手は危険すぎます。

一瞬でも汗で滑れば怪我に直結しますし、滑らないようにと無意識に腕へ力が入ることで、本来狙いたい部位(胸や背中)から負荷が逃げてしまうのです。

グローブを付けずに鉄を握るのは、裸足で砂利道を歩くようなもの。とても頼りない気分になり、集中できなくなります。

だから私は「まず安全に握れる状態」を確保するために、必ずグローブとストラップを使います。

① ダンベル用グローブ:目的は“集中”を保つこと

私が現在使っているダンベル用のグローブは、6年以上前に買ったボロボロのものです。

穴も空きましたし、手の甲側のコーティングは使うたびにポロポロと剥がれて床に散らばっていました。

でも最近、剥がれるものが全て剥がれ落ちて、逆にスッキリしました。

見た目は終わっているのに、本質的な「機能」だけが残った感じです。

ダンベルグローブ2
ダンベルグローブ1

私がこのボロボログローブを手放せない理由は極めてシンプルです。

「ダンベルを安心して握れる」。これだけで、トレーニングの質が劇的に変わるからです。

さらに、手首のベルクロ(マジックテープ)を巻き付けると、手首がしっかりと固定されます。

ダンベルプレスのように「自分の体の上に25kgの鉄を持ち上げる種目」での安心感がまるで違います。

顔の真上で手首の力が緩めば、それはダイレクトに大怪我へと繋がるからです。

ダンベル用を選ぶなら、条件はこれだけでいい

  • 指先が出る(鉄を握った感覚がしっかり残る)
  • 手のひら側は「滑り止め」重視(素材はシンプルでOK)
  • 手の甲側は「通気性」優先(無駄な厚いコーティングはいらない)
  • 手首は軽く固定できる(血流が止まるほど締めすぎない)
  • 装飾やギミックが少ない(壊れる箇所が減る)

② ローイング用:背中に効かせるなら“手首に力を逃がす”

ローイング(引く動作)系の種目は、重量が上がるほど、目的の「背中」より先に「指と前腕」が疲労で負けます。

ここで私が一番効果を実感したのが「ストラップ」です。

ベルト(ストラップ)をバーに巻き付けると、手首に負荷が分散し、指や腕の疲労が激減します。

そしてその分、ダイレクトに背中へと効くようになります。

極端な話、指を離しても手首からダンベルがぶら下がっているような状態を作れます。

指への負担がなくなると、前腕、上腕、肩から無駄な力みが抜け、「肩甲骨の動きだけで引き上げる」形になります。

これが、驚くほど背中に効くのです

握力で粘るのではなく、純粋な“引く動作”に集中できるようになる。

私はこのストラップを使った日、初めて「あ、背中ってこうやって入るんだ」という本質的な感覚を掴みました。

ローインググローブ1
この厚手のクッションが、手首への負担を軽減するので、高重量でも痛みを感じることはありません。
ローインググローブ3

【巻き方の超シンプル版】

  1. ストラップの輪を手首に通す
  2. 先端をバー(ダンベル)に回す
  3. もう1回“巻いて”摩擦を増やす
  4. そこから握る(握力で持つのではなく、ストラップに預けるイメージ)

※ポイント:最初から力強く握り込まないこと。巻いたあとに“軽く握って引く”のがコツです。

ローイング用を選ぶ条件

  • 幅が細すぎない(手首に食い込みにくいもの)
  • 長さが十分にある(バーに2周巻けるもの)
  • 変なクッションや金具が少ない(構造がシンプルで耐久性が高いもの)
  • 左右が同形状で扱いやすい

③ チンニングは軍手でもいい。でも“条件”がある

チンニング(懸垂)に関しては、私の場合は100円ショップの「ゴム付き軍手」でも十分でした。

必要なのは「指先側でバーに引っかけるグリップ力」だけだからです。

軍手赤1
  • 指先が滑ると、一気に力が抜けてしまう
  • 滑りを恐れて強く握りすぎると、背中ではなく腕が先に疲れてしまう

安い軍手でいける人は、それで全く問題ありません。

ただし、少しでも「滑る」「掌が痛い」「落ちそうで怖い」と感じたら、怪我をする前に迷わずグリップ環境(道具)を変えた方がいいです。

まとめ:グローブは、筋トレの成果に直結する

筋トレの主役は筋肉ですが、その手前には「しっかり握れる」「怖くない」「集中できる」という安全と安心の前提が必ず必要です。

私はこれまで、グローブとストラップを当たり前のように使ってきましたが、トレーニングの強度が上がるほどに、その絶対的な重要性を身に染みて感じるようになりました。

次に買うものは、全く同じ商品である必要はありません。

私のボロボロの相棒と同じ「本質的な条件」を満たすものなら、それが立派な“後継”になります。

グローブg1

手のひらや指の内側の素材は、シリコンゴムのような摩擦力の高いものが最適です。

いくら人気の商品でも、その機能がなければ滑ります。

また、腕の力をストレートに鉄へ伝えるためには、手首をある程度固定できるものをおすすめします。

私の使っているものはすでに廃盤となっているため、現在の市場から「もし次に自分が使うならこれだ」という基準で選んだものを載せておきます。

※この記事にはアフィリエイトリンクが含まれています。
紹介している商品は、私が実際に使用したものや、それに最も機能が近いと思われるものです。

シリコングリップ・トレーニンググローブ
ダンベルやチンニングで「滑らない」ことに集中できる。 素手感覚を残しつつ、手のひらを守りたい人向け。
Amazonで見る
リストストラップ(ローイング・高重量用)
ダンベルに巻き付けて、握力を温存。 手首に負荷を分散させ、背中にしっかり効かせたい人向け。
Amazonで見る

▼ 納戸ジムに関する過去の記事

ダンベルセット3 70代の自宅筋トレ・器具ガイド。2畳の「納戸ジム」で安全に筋肉を育てる最低限の一式


▼ この道具と環境で、ここまで変わりました(メイン記事へ)

肉体改造|背中画像2 『高齢者扱いを拒否する肉体改造|71歳・納戸ジムで作る「男のシルエット」完全ロードマップ』