筋トレと食事管理を続けていると、必ず一度はこんな時期が来ます。
- 体脂肪率が減らない
- 体重も動かない
- 見た目も、昨日と同じ
「ちゃんとやっているのに、なぜ?」
私もこの状態に、何度もぶつかりました。
糖質制限もしている。脂質も気をつけている。タンパク質も毎日足りている。
それでも、体脂肪率はピタッと止まり、うんともすんとも言わなくなる。
今日は、そんな重苦しい停滞期に入ったとき、私が「あえてやめたこと」のお話です。
これは、何度も挫折を経験した私が、それでも筋トレを続けるために守ると決めた、心の中のルールの一つです。
目次
停滞期に入ると、人はだいたい間違える
数値が落ちなくなると、多くの人は焦って次の行動に出ます。
- もっと食事を削る
- トレーニング量を増やす
- 有酸素運動を足す
- 休みを返上して動く
正直に言えば、私も過去に全部やりました。
その結果どうなったか。
疲れる。焦る。数字を見るのが怖くなる。
そして肝心の体は、ストレスを感じて防衛本能を働かせ、余計に変化を拒絶するようになります。
この自滅の悪循環を断ち切るために、私はあえて「3つのこと」をやめました。
① 毎日、体脂肪率を見続けること
体脂肪計は便利な道具ですが、毎日見ると毒にもなります。
家庭用の体脂肪計の数値は、体内の「水分量」に大きく左右されます。
塩分の摂りすぎ、前日の食事内容、睡眠時間、トイレの前後。これだけで数値は平気で1〜2%ブレます。
にもかかわらず、私はそのブレた数字を「その日の自分の評価」として受け取っていました。
過去の私:
昨日より0.3%増えた → 「昨日の食事がダメだったのか…」と落ち込む
この無意味な一喜一憂をやめました。今は、週単位、あるいは月単位の平均値の推移でしか見ません。
脂肪は、そんなに簡単には減りません。
1日で減らないからこそ、減った時に意味があるのです。
② 「もっと減らさなきゃ」という思考
糖質制限をしていた頃、私はよくこう思っていました。
「もう少し糖質を減らせば、もう少し脂肪が落ちるはずだ」
しかし、筋トレを続けていく中で気づきました。「減らすこと」には限界があるのです。
食事を極限まで削れば、確かに体重は落ちるかもしれません。しかし、体はどこか元気がない。
筋トレ中の集中力も落ちるし、筋肉の張り(パンプ感)も弱い。
そこで私は、「減らす」ではなく「足りているか」を見るようにしました。
- 筋肉を作るタンパク質は足りているか
- 最後まで追い込むエネルギーは枯れていないか
体脂肪率が落ちないのは、食べ過ぎているからではなく、「脂肪を燃やすための燃料(薪)」が足りていない場合も多いのです。
③ 停滞=やり方が間違っている、と思うこと
これが一番大きかったかもしれません。
数字が止まると、どうしても「このやり方、合っていないのでは?」と不安になります。
そして、コロコロとやり方を変えてしまう。
でも、冷静に振り返ってみると──
- 停滞している時期にも、扱える重量は確実に伸びていた
- 鏡に映る見た目は、少しずつ引き締まっていた
- ベルトの穴の位置は確実に変わっていた
そう、やり方は間違っていなかった。ただ数字だけが遅れてついてきていただけだったのです。
体は「相場」と同じ動きをする
体の変化は、定規で引いたような「右肩上がりの一直線」ではありません。
食べ物も、体調も、メンタルも、日々違います。
投資の世界に「押し目(おしめ)」という言葉があります。
相場はずっと上がり続けるのではなく、一度下がって力を溜め、そこからまた大きく上がる動きをします。
筋トレの体の変化も、全く同じです。
「押し目」を作りながら、ジグザグとゆっくり目標に向かっていけばいい。
数字が止まったり下がった時は「ああ、今は高く跳ぶための屈伸をしているんだな」と思えばいいのです。
焦って狼狽売りをしなければ、相場は必ず戻る。体も同じです。
停滞期は「何も起きていない時期」ではない
今、私はこう考えています。
停滞期とは、体の進化が止まっているのではなく、
- 体が新しい状態に慣れようとしている期間
- 次の変化のための準備期間
- 筋肉を壊さずに、基礎を固めている時間
なのです。派手さはありませんが、ここを静かに我慢して抜けた人だけが、次のステージに進めます。
若い頃のように、無理をすればすぐに結果が出る年齢ではありません。
だからこそ、「焦らない」「削りすぎない」「続けられる形を守る」ことが大切になります。
もし今、数字が止まって不安な人がいたら、伝えたいです。
「何も起きていないように見える時ほど、体の中では確かなことが起きている」
私は71歳で、ようやくそれを理解しました。
毎日の景色はあまり変わらないように思えても、ある日何気ない一段を登ったら、全く新しい展望がひらけている。
それが肉体改造という旅の醍醐味です。
▼ 71歳の私がたどり着いた「筋トレ継続の心得」シリーズ
- 心得その1|「スケジュールの借金」は絶対に作らない
- 心得その2|ジムは辞めろ。「納戸ジム」こそが最強の解決策
- 心得その3|停滞期は「押し目」。体脂肪率が減らない時の処方箋
- 心得その4|タキシードとお姫様抱っこ。明日の余力を残さない美学
- 心得その5|立ちはだかる「正月の壁」をどう受け流すか
- 心得その6|筋トレを休む勇気。大人の「戦略的撤退」の判断基準
- 心得その7|正月太りは「再始動の燃料」。静かなリスタートの流儀
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