まだまだ行けるぞ 70代

筋トレを継続の心得その1|「スケジュールの借金」は絶対に返そうとしてはいけない

筋トレを続けるために休む

筋トレを長く続けるために、私が肝に銘じている「心得」があります。

それは、「休んだ分を、絶対に取り返そうとしないこと」です。

完璧主義は、継続の最大の敵

どんなにモチベーションが高くても、一年365日、完璧にローテーションを守り続けることなど不可能です。必ず崩れる日はやってきます。

体調が悪かったり、急な用事が入ったり、どうしてもやる気になれなかったり。

以前、私が筋トレを辞めてしまった最大の原因も、実はこの「ローテーションの崩れ」でした。一度リズムが狂うと、真面目な人ほど「埋め合わせ」をしようとして、自滅してしまうのです。

「筋トレの借金」を作ると破綻する理由

例えば「火曜日の胸トレ」を休んでしまったとします。多くの人がやりがちな失敗パターンは2つです。

  1. 詰め込みパターン
    「水曜日に、火曜日の分(胸)と水曜日の分(背中)をまとめてやる」
    → これは最悪です。若者ならともかく、70代の体で倍のメニューをこなせば、疲労で日常生活に支障をきたすか、怪我をして終わります。
  2. ズルズル後回しパターン
    「火曜分を水曜に、水曜分を木曜に…と全部1日ずつずらす」
    → 一見良さそうですが、これも危険です。「本来は休みだった日」が潰れ、生活のリズムと合わなくなり、常に「遅れている」という感覚に追われることになります。

この状態こそが「スケジュールの借金」です。

借金を背負いながらトレーニングをしても、楽しみはありません。あるのは「返済しなければ」という焦りだけ。これでは続きません。

「勇気あるスルー」が未来をつなぐ

破綻を防ぐ唯一の方法は、「できなかった自分を許し、その回のトレーニングは潔く捨てる(スルーする)」ことです。

胸の日を飛ばしてしまったなら、次の胸の日は来週でいい。明日は何事もなかったかのように、予定通り「背中の日」を行えばいいのです。

「一週間も空いたら筋肉が落ちるのでは?」と不安になるかもしれません。しかし、無理をして怪我をしたり、嫌になって完全に辞めてしまうことに比べれば、1回休むことなど誤差の範囲です。

過ぎてしまったことは、それはそれ。

積み重ねられない日があっても、長く続けることで必ずカバーできます。借金を作らず、常にプラスの気持ちでジムに向かう。それが、私がたどり着いた「大人の筋トレ」の極意です。


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