まだまだ行けるぞ60代

ホルモン焼き|怪しい名前を持つ正体不明の食べ物

寂れた路地にある怪しい店

昨晩、焼肉屋で久々にホルモン焼きを食べました。
ホルモンとはたいていの場合、テッチャン(牛の大腸)を指します。ミルク味の油の塊のような物ですね。ホルモン焼きには、子供の頃の思い出が付きまといます。

中学生の頃、近くの小さな駅の商店街の一角に、飲み屋が並ぶ路地がありました。昼間は寂れて見えるのですが、夜になるとその路地の雰囲気は一変し、ネオンと電光看板が作り出す怪しい光と陰の中に並んだドアは、まるで異世界への入り口のようでした

その中の一軒に、ホルモン焼き屋がありました。ひと際目を惹く縦長の大きな看板。赤い電球に取り囲まれた『ホルモン焼き』の文字。強烈な存在感は他を圧倒していました。

ホルモン焼き屋は異世界への入り口だった

ホルモン焼きって一体なんなのだろう?普通の肉や内臓とは一線を画す内分泌のホルモン。怪しい響きに興味をそそられました。まだ今は踏み込んではならない大人の領域にある怪しい食べ物。暗闇から現れた魑魅魍魎達が赤い照明の下、薄暗いテーブルにぞろっと座っている。何故だか分かりませんが、そんなイメージでした。

バロウズの裸のランチに登場するような、異形のものが蠢く奇怪な酒場。好奇心を猛烈に刺激されました。そこには子供と大人の世界を隔てる見えない境界線があったのです。禁断の食物ホルモン焼き。

純真でしたね。昔の子供は本当に何も知らなかった。いい時代でした。

大人になるのは寂しいけど、酒が飲めるのは幸せです。


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