鮒寿司は発酵か腐敗か|記憶に刻まれた恐怖の試食体験

2019年11月15日

生存本能を目覚めさせた鮒寿司

生まれて初めて、鮒寿司を食べました。友人宅に遊びに行った折に、たまたま遭遇したのです。

頂き物だそうで、「これは皇室御用達の鮒寿司だ。もう二度と食べる機会の無いであろう希少品だから、心して食べる様に」と。

高級そうな桐の箱から出して勧めてくれたのです。

一目見て苦手そうな雰囲気だったのですが、つい好奇心から、ほんの少し味見だけと、1センチ四方程の極小サイズに切り分けてもらい、

その何とも言えない形状をした物体を、恐る恐る口に入れたのです。

が…舌の上に置くなり拒絶反応が起きました。その臭気と食感は衝撃でしたが、吐き出すわけにもいかず、すぐ飲み込もうとしたのですが、

今度は喉が閉じてしまい何としても飲み込めません。

僅かに残った動物としての本能が、この食物は食べてはいけない物だ、腐ったものだ、毒物だ、死ぬぞ!と叫んでいました。

数十秒ほど飲み込もうと苦闘したのですが、諦めました。初めての恐ろしい体験でした。

腐敗と発酵は同じで、人間に有用なものを発酵、有害なものを腐敗と呼んでいるにすぎないと聞いています。

食べて、おいしければ発酵、まずければ腐敗であると。私にとってあの物体は確実に腐敗でした。

恐らく死ぬまで記憶に残る強烈な体験になりました。

[tensen]

料理

Posted by Redvest