まだまだ行けるぞ60代

井の中の蛙|シートン動物記で読んだ覚えがあるんだけど何故か誰も知らない

シートン動物記な中に確かにあった

中学生の頃、昼休みには一人で図書室に行き、書棚を物色するのが楽しみの一つでした。図書室は冷んやりと静かで、本の匂いも好きでした。

ある日、奥の書棚の隅に、ちょっと変わった本を見つけました。その棚はいつも見ていたはずなのに、その本の存在に何故気が付かなかったのか。その本は鮮やかのコバルトブルーの装丁で手にとるとずっしりと重く、何と茶色のインクで文字が印刷してあったのです。著者は、アーネスト・T・シートン。全5巻で本の題名は『シートンの動物記』でした。

図書室のお姉さんに聞くと、ちゃんと知っていて「あら、よく見つけたわね。この本はシートン動物記の初版本で、かなり珍しいのよ」と。古い割には随分と綺麗な状態で、何か貴重な書物を見つけた気がして、早々に借りて帰りました。

誰も知らない『井の中の蛙』

シートン動物記は以前読んだ事もあり、タイトルは殆ど全部知っていましたが、その中に一つだけ初めて読む短編がありました。有名な長編小説『狼王 ロボ』の巻に、まるで序章のように見開き1ページだけの短編が載っていたのです。題名は『井戸の中の蛙』本当に短い短編でした。

「僕の考えでは」と井戸の中の蛙が言った。

「大海の大きさは大変誇張されているよ」

シートンの動物記より

『井戸の中の蛙』は、シートンが作った物語なのか? 何となく気になっていて、思い出す度に色々調べたのですが『シートン動物記』と『井の中の蛙』を結びつける記事には一度も出会っていません。でも、簡潔でいて、洒落てますよね。独特の言い回しも大好きです。

シートンは美術学校を卒業したプロの画家。

挿絵も全てシートンの絵だそうです


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