護身術|万が一通り魔に遭遇したときは決して背中を向けない
過去に日本を含め世界各地で無差別殺傷事件が起きています。
ナイフ一本の男が手当たり次第に人を刺して大勢の死傷者出る。こんな場面に遭遇したらどうしたらいいのか。
ライオンに襲われたシマウマの群れのように、パニックに落ちいった人々が叫び声を上げて逃げ惑い、そして結果的に多くの人が刺されて、運の悪い人は命を落としています。
万が一そんな場面に遭遇したら、冷静でいるのは無理でしょう。しかしだからと言ってパニックになって逃げ廻っていたら刺される確率は増します。
そんな場合絶対に背中を見せて逃げてはなりません。害意を持っている相手に背をむけるのは致命的です。
恐ろしくても相手はライオンではありません。武器もナイフか包丁です。確かにナイフを向けられたら普通は身がすくみます。
だからと言って黙って刺される必要もありません。どうせ一度は死にます。やるべき時が来たらやるまでです。シマウマではないのですから。
生死を分けるのは立ち向かう勇気のみです。もし最初から逃げられるのなら絶対に逃げましょう。
それができない時、あるいは自分以外に家族や大切な人と一緒だったら、その人たちの逃げる時間を稼ぐのが男としての務めです。
おそらくあなたは、この日、この時、のために生まれてきたのです。介護の果てに家族に看取られて死ぬより、よほど価値ある死に方です。
「覚悟を決めましょう。
まず状況を確認します。逃げるとしたらどちらの方向か、もっとも重要なのは逃げ道を確認しておくことです。
逃げ道が使えなくなるので壁を背にしてはいけません。昼間であって状況が許せば太陽を背にします。
そしてもし相手と一対一で向かい合う状況になってしまったら、その時は戦います。
もし相手が刃物を持っていたら。一番大切なのは半身の姿勢をとることです。
右利きであれば右足を引き、相手に左肩を向けます。左腕を上げて構え、体の側面と顔をカバーします。
決して正対はしません。半身の姿勢をとることによって、相手からすると標的の面積が半分になります。
急所を相手に晒さない意味もありますし、片足を引くことによって動き出しも早くなります。
いざとなったら手段を選んでいられません。身近にあるものはどんなものでも利用しましょう。
身の回りには武器や身を守るために使えるものは思いのほかたくさんあります。
ベルトやバッグ、靴、ヘッドフォン、バッグの中身、場合によってはその辺に落ちている空き瓶や自動販売機の横のゴミ箱でも使えます。
ベルトを振り回すのは効果的です。バックルは強力な武器になりますし、間合いを取ることができるからです。
相手と向かい合ったら意識して間合いを取ります。相手が一歩前にでたら一歩下がる。
間合いがあると相手も簡単には攻撃できない上に時間を稼ぐこともできます。万が一突進してきても避ける時間を作れます。
そして、手に持ったものを相手に向かって振り回します。あまり大きく振り回すと隙ができるので、最初は威嚇で振り回し、ここぞというところでで相手に向けて打ち付けます。
身を守るためには攻撃しかありません。実戦ではためらった方が確実に負けます。
もしうまく当たって相手が少しでも怯んで隙ができたら逃げます。
戦う目的は相手を倒すことでも、勝って雄叫びをあげることでもありません。その場から逃げるために戦うのです。
相手が武道の達人や巨漢であれば難しいかもしれませんが、武道家は決して暴漢にはなりません。
おそらく相手はキレただけの普通の男です。映画に出てくるようなプロのナイフ使いでもありません。
練習もしないで難しいかもしれません。そんな場面に遭遇する確率も低く大半の人には起こり得ないでしょう。
でも万が一そんな場に居合わせたら、ただ逃げ廻って刺されるよりも、立ち向かって刺される方が遥かにマシだと思いませんか?
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