60代 趣味としてのカクテル作り/ 懐かしいカクテル
ギムレットは昔でいうジン・ライム。懐かしいカクテルです。酒が飲めない若い頃この酒で何度も悪酔いしました。
昔のジン・ライムはグラスにジンとライムと氷を入れ、ただカラカラとかき混ぜただけでした。
カクテルの技法ではステアですが、それぞれの味がそのままの尖った味になります。ジンは元々47度の強い酒です。
そのジンの香りは強調され、ライムの口に残る甘さとも馴染まずに、辛さと甘さが別々の刺激ある液体、柑橘味のヘアトニックでした。
ただ甘かったので飲めたのですが必ず後で酷いことになりました。
ギムレットも同じ材料ですが、シェークで作ります。シェークは比重の違うものを混ぜ合わせる時は特に有効です。
しっかりと混ざり合い角のとれたソフトな口当たりに出来上がります。
久しぶりに、ボンベイサファイアとフレッシュライムジュースでギムレッを作りました。若い頃の苦い思い出を上書きするために。

昔の安物のジンと無果汁のライムジュースで作ったジン・ライムとは次元が違いますね。無果汁でした… あの頃は。
ギムレットはジンとライムが馴染んで溶け合った爽やかな口当たりのいいカクテルになります。ぜひ飲んでみてください。ライムジュースは絶対に100%です。
このカクテルが生まれたのは19世紀後半。当時のイギリス海軍では将校にはジン、船員にはラムの水割りを毎日配給していました。海軍の軍医、ギムレット卿は、健康のためにジンをライムジュースで薄めて飲むように提唱。これがギムレットの始まりとなりました。


