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パソコンでインターネットを使いこなす|「置いていかれる側」にならないために
インターネットの時代だ。好きでも嫌いでも、肯定してもしなくても、もうこれは揺るぎない現実になっている。
これほど短期間で世界そのものを作り変えたものは、インターネット以外に思い当たらない。
情報の集め方も、買い物の仕方も、仕事の形も、すべてがごっそり変わった。正直、敬遠していても生きてはいける。でも、確実に「置いていかれる側」になる。
今やネットは調べ物だけでなく、副業や小さな商売だって成り立つ時代。ためらわず、少しずつでも関わっていったほうがいい。
その入口として、パソコンは完全に必需品だ。使えるかどうかで、生活の自由度も、世界の広さも、はっきり変わる。
思い立ったその時に始める|まずは「タッチタイピング」から
まず最初にやるべきことは、これだ。タッチタイピング(キーボードを見ないで文字を打つこと)を覚えること。
「難しそう」「若い人向けでしょ」そう思う気持ちも分かる。でも断言していい。本気で取り組めば、半日で感覚はつかめる。
実録:タッチタイピングを“半日で体得した”正月の記録
もう何年も前の正月。酒を飲むのにも飽きて、ふと思い立った。「今日は、タイピングをやってみるか」。
たまたま素面だった。時間は午前10時ごろ。座り心地のいい椅子、お茶、軽い食べ物を用意し、フリーの練習ソフトを立ち上げた。
基本はホームポジション。FとJの突起に人差し指を置き、残りの指を並べる。打ったら必ず元の位置へ戻す。そして、手元は見ない。画面だけを見る。
2時間経つと、ぼんやりとだが目的地の輪郭が見えてきた。4時間。さらに打ち続けると、少しずつ「指が勝手に動き始める感覚」が出てくる。
目指したのは「習得」ではなく「体得」。考えなくても指が動く状態だ。
夕方、娘のひと言で気づいた変化
午後6時ごろ、娘が「夕飯だよ」と顔を出した。しばらくこちらを見て、驚いたように言った。「あれ?お父さん、すごいね。いつからそんなに打てるようになったの?」
内心はガッツポーズ。でも私は、何でもない顔でこう答えた。「これくらい、前からできるよ」。
必死に努力している姿はわざわざ見せなくていい。結果だけ、さらっと出せばいい。それが一番、気持ちがいい。
最後に|ほんの少し、世界が変わる
最初は速さなんて要らない。とにかく「正確に」打つこと。一度間違った癖がつくと直すのは大変だ。実際、私は左手の小指に癖が残っていて、今でも時々違うキーを叩いてしまう。「三つ子の魂百まで」とはよく言ったものだ。
もうすぐ正月だ。もし1日だけ酒を飲まずに、タイピングに使ってみたらどうだろう。ほんの少し、世界が変わる。
※爪は、できるだけ短く切ってから始めるのがおすすめ。
