まだまだ行けるぞ 70代

筋トレで一番大切な道具はグローブだった|6年使い倒して分かった“握れる”の正体

グローブアイキャッチ2

70代から筋トレを続けていると、筋肉の前に先に限界が来るものがあります。

それが「握る力」と「手首」です。重いダンベルを扱うほど、フォームの前に「滑る」「痛い」「手首が負ける」「集中が切れる」――この4つが邪魔をしてきます。

私にとってグローブ(とストラップ)は、プロテインやサプリよりも先に、トレーニングを支えてくれた道具でした。

この記事で分かること

  • ダンベル用グローブで“安全に握る”考え方
  • ローイング用ストラップで“背中に効かせる”仕組み
  • 種目ごとに「必要なグリップ」が違う理由
  • 同じ商品が売っていない時の、現実的な選び方

まず大前提:グローブは“カッコつけ”じゃない

F1カーは、どれだけ性能が良くてもタイヤがなければ走れません。スケート選手も、靴が滑ったら技は決まりません。

筋トレも同じで、力を伝える“接点”は「手」です。この接点が不安定だと、筋肉ではなく不安や恐怖にエネルギーを使ってしまう。

特に高重量になるほど、素手は危険です。一瞬でも滑れば怪我につながるし、滑らないように無意識に力が逃げて、狙った部位に入らない。

だから私は「まず握れる状態」を作るために、グローブとストラップを使っています。


① ダンベル用グローブ:目的は“滑らせない”より“集中を保つ”

私が使っているダンベル用グローブは、6年以上前に買ったボロボロのものです。穴も空いたし、手の甲側のコーティングは剥がれて床に散らばっていました。

でも最近、剥がれるものが全部剥がれて、逆にスッキリしました。見た目は終わっているのに、機能だけが残った感じです。

私がこれを手放せない理由はシンプルで、「ダンベルを安心して握れる」、これだけでトレーニングの質が変わるからです。

ダンベルグローブ2
ダンベルグローブ1

ダンベル用を選ぶなら、条件はこれだけでいい

  • 指先が出る(握った感覚が残る)
  • 手のひら側は滑り止め重視(素材はシンプルでOK)
  • 手の甲側は通気性優先(厚いコーティングはいらない)
  • 手首は軽く固定できる(締めすぎない)
  • 装飾やギミックが少ない(壊れるところが減る)

② ローイング用:背中に効かせるなら“手首に力を逃がす”

ローイング系は、重量が上がるほど「背中」より先に「指・前腕」が負けます。ここで私が一番実感したのがこれです。

ベルト(ストラップ)をバーに巻き付けると、手首に力が分散して、直に背中へ効く。

というか、指を離してもぶら下がっている感じになります。そのくらい指への負担がなくなると前腕、上腕、肩からも力が抜け、肩だけでぶら下げる形になります。これが効きます

握力で粘るんじゃなく、“引く動作”に集中できるようになる。私はこのストラップで、初めて「あ、背中ってこうやって入るんだ」という感覚が分かりました。

ローインググローブ1
ローインググローブ3

巻き方(超シンプル版)

  1. ストラップの輪を手首に通す
  2. 先端をバーに回す
  3. もう1回“巻いて”摩擦を増やす
  4. そこから握る(握力で持つんじゃなく、ストラップに預ける)

※ポイント:最初から強く握らない。巻いたあとに“軽く握って引く”。

ローイング用を選ぶ条件

  • 幅が細すぎない(食い込みにくい)
  • 長さがある(2周巻ける)
  • 変なクッションや金具が少ない(耐久性が上がる)
  • 左右が同形状で扱いやすい

③ チンニングは軍手でもいい。でも“条件”がある

チンニング(懸垂)は、私の場合は100均のゴム付き軍手でも十分でした。必要なのは「指先側で引っかけるグリップ」です。

軍手赤1
  • 指先が滑ると一気に力が抜ける
  • 滑りを恐れると、背中じゃなく腕が先に疲れる

軍手でいける人は、それでOK。ただし「滑る」「痛い」「怖い」が出たら、迷わずグリップ環境を変えた方がいいです。


まとめ:結局、グローブは“筋肉の前の土台”

筋トレは筋肉を鍛えるものだけど、その手前に「握れる」「怖くない」「集中できる」という土台が必要です。

私はグローブとストラップを、ずっと後回しにしていました。でも今は逆で、ここが整うとトレーニングが一段上がります。

次に買うものは、同じ商品じゃなくていい。同じ条件を満たすものなら、それが“後継”になります。


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