暗闇の中で音楽を真剣に聴くと今まで聞こえなかった音が聞こえる
人眼は視覚から最も多くの情報を得ています。それは他の感覚に干渉し、聴覚や味覚、触覚、嗅覚にまでも影響します。
特に聴覚は視覚から入ってくる膨大な情報に惑わされ、本来認識できるはずの音も判別できない場合があります。
視覚から得られる膨大な情報を処理するのには脳は手一杯になるのか、他の感覚は二の次にされます。
生きていく上で最も重要な情報を得るために視覚が最優先されるのでしょう。
ですから音楽を聴くときには視覚は邪魔になります。
コンサートホールに行っても前の席に座っている女性のうなじが気になって集中できなかったり、女性の髪が…
明るい場所から暗い場所に移動すると、自動的に聴覚が主導的な感覚に切り替わり、聴覚に意識が集中します。
音で周りの状況を判断しなければならないからです。
ですから自宅で音楽を聴く時は、意識を聴覚だけに集中させるのです。暗くするだけでそれが可能になります。
当然音量も上げます。明るいところでは聞こえなかった音に気がつきます。
電気を消してくつろげる場所で一人で聴きましょう。
ギターのうねるような響き、艶やかなボーカルの声、ドラムのリズム、ベースの腹に響く低音。振動を体で受けて聴きます。音楽に浸ります。
最高の贅沢、自分だけの時間です。同じ聴くなら真剣に聴きましょう。
そして音楽を聴く時は部屋を暗くしましょう。真剣に聴く音楽は完全に趣味の世界です。
どんな音楽でも同じ。
天童よしみを見ながらよりも、目をつぶった方が、もっともっとその歌の良さがわかるでしょう。
[tensen]
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません