まだまだ行けるぞ60代

家でカクテルを楽しむ.7)揃えておきたい四大スピリッツ

60代趣味としてのカクテル作り / 簡単で本格的

カクテルのベースに使う四代スピリッツとは

カクテルのベースにもなる『ジン』ウオッカ』ラム』テキーラ』を、世界の四大スピリッツと呼びます。それぞれのスピリッツには長い歴史があり原料や製法も異なりますが、どれもが独特の味と香りで今でも世界中で親しまれ愛飲されています。

四代スピリッツをベースにしたカクテルは、スタンダードなカクテルの基本でもあり、その種類は数え切れないほどです。他にはブランデーやウイスキーもカクテルベースとして使われます。

ジン(Gin)

ジンは大麦、じゃがいも、ライ麦などを原料として造られる蒸留酒です。連続式蒸溜機で蒸溜したグレーンスピリッツに、杜松(ねず)の実(ジュニパー・ベリー)の他、様々なボタニカル(草根木皮)を加え

さらに単式蒸溜器でゆっくりと再蒸溜してつくる無色透明のスピリッツです。薬用酒として造られていたという歴史からその独特の製法がジンの最大の特徴となっていています。

ジンの持ち味である刺激のある爽快感や個性ある香りは、それら薬草成分由来のものです。ストレートで飲む時は冷凍室で冷やすとトロリとしてより飲みやすくなります。

ジンベースのカクテルには、有名なマティーニやホワイトレディー などがあります。

ウオッカ(Vodka)

ウオッカはロシア、アメリカをはじめ東欧、北欧などでつくられている蒸溜酒。ウォッカも原料という点ではジンと同様に、大麦、じゃがいも、ライ麦などから造られています。連続式蒸溜機で蒸溜後、白樺の炭で濾過されます。

まろやかでクセの少ない飲み口が特徴で、雑味のない味は、カクテルベースには最適で、誰でも知っているスクリュードライバーやソルティードッグなど、柑橘系のカクテルによく使われます。

蒸留を重ねた上に香りを加えていないため、その味はストレートで飲むとアルコールの甘味を感じるほどです。

ウオッカベースのカクテルには、スクリュードライバーやブルー・ラグーン などがあります。

ラム(Rum)

ラムはカリブ海の西インド諸島生まれといわれていて、サトウキビが原料とした蒸留酒です。砂糖を製造する際の副産物である廃糖蜜を蒸溜してつくられ、糖分を40~60%位含んでいるので蒸溜後のラムにも特有の甘い香りが残っています。

色の濃さで「ホワイトラム」「ゴールドラム」「ダークラム」に分けられ、風味でもライトからヘビーまで3種類に分けられています。

カクテルベースの他、ラム特有の甘さと香りは製菓用としても幅広く使われ、ラムレーズンはチョコレートでもアイスクリームでも美味しさの定番です。カリブ海で生まれた酒なので海賊が飲んでいるのです。

ラムベースのカクテルには、ダイキリやブルーハワイ などがあります。

テキーラ(tequila)

テキーラはメキシコの蒸溜酒です。メキシコでのみ生育している竜舌蘭の一種ブルーアガヴェを原料として作られます。テキーラの製造過程はメキシコ政府の定める公式の基準があります。

テキーラを製造するにはテキーラ規制委員会が定めた基準を満たすことを義務付けられていて、原料の含有量から生育場所、蒸留回数など、多くの基準をクリアしないとテキーラを名乗ることはできません。

樽で熟成させないテキーラはブランコまたはシルバー、2ヶ月~1年樽で熟成させたレポサド、1年~3年の熟成でアネホ、3年以上の熟成を経るとエクストラ・アネホとなります。

テキーラベースのカクテルには、マルガリータやマタドール などがあります。

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