まだまだ行けるぞ 70代

何かを始める前に、つい理由を探してしまう話

Runner getting ready to start the race

2章:筋トレをしない日は、何をしているのか

――筋トレをしない日の過ごし方から考えたこと

昼食を食べながら、何気なくネットを見ていたところ、「筋トレをしない日は、どうやって身体を休めればいいですか?」という質問が目に入りました。

たぶん、筋トレを始めようとしている人の質問だと思います。

それを見た瞬間、私は少し懐かしい気持ちになりました。昔の自分も、同じような心配をしていたからです。


1章:始める前ほど、人は思慮深くなる

何か少し大変そうなこと、面倒そうなことをやろうとするとき、人は無意識のうちに「やらない理由」を探し始めます。理由はいくらでも見つかる。不思議なほど、簡単に。

  • 時間がない
  • 体力が不安
  • 続かなかったらどうしよう
  • 休養日はどうするんだろう

でも今思えば、あれは怠けていたわけではありません。失敗したくなかっただけ、面倒ごとを増やしたくなかっただけ。

やること自体に、立派な理由はいらない。でも、始めないためには理由が必要になる。人はそうやって、やらないことの理由を見つけて自分を納得させるのです。


私は今、週に2日は筋トレをしない日をつくっています。土曜日の夜は、ひとりでふらっと飲みに行くこともあれば、友人と焼き鳥屋に行くこともある。

月曜日はブレークデイで、好きなものを食べ、好きなものを飲む。一般的には「ブレークデイは1食だけ好きなものを食べる」と言われることが多いですが、私は1日まるごと好きにしています

昼にピザとパスタとワイン。夜は焼肉やラーメン、日本酒にビール。そんな日もあります。

ただ、タンパク質だけは意識して摂るし、寝る前にはガゼインも飲みます。

その結果、一歩戻り、次の1週間でその分を埋めながら、また前に進む。一歩分戻って、五歩進む。私にとっては、それでちょうどいいのです。


3章:筋トレは、特別なことじゃなかった

筋トレをするのに、特別な時間は必要ありませんでした。家でテレビを見ながらゴロゴロしていても、昼寝をしていても、時間は同じように過ぎていく。

夜、酒を飲んでぼんやりして寝てしまっても、1日は同じ長さです。

私は、テレビを見て何もしない時間や、今まで惰性で酒を飲んでいた時間を、筋トレに使っているだけなのです。だから、筋トレは特別な時間を必要としません

筋トレを始める前は、毎日のように酒を飲んでいましたが、今は、筋トレをした日は酒を飲みたいと思いません。我慢しているわけではなく、飲みたいと思わないのです。

だから飲むのは週に2回だけ。


4章:筋トレをしない日も、普通に生きている

私は筋トレに命をかけているわけでもありません。やりたいことは他にもたくさんあるし、実際やっています。それでも週5日筋トレをしていて、時間は十分にあるのです。

ゴロゴロしている時間、どうでもいいテレビを見ている時間、ボケと酒を飲んでいる時間。

思っている以上に、こういう時間は長いものです。筋トレをしない日も、特別に身体を休めようとは思わず、ただ、普通に過ごす。

一週間分の疲れを取るための休日ではありません。筋トレの疲れはそれほどのものではないのです。

それで、ちゃんと続いていますから。


結論:やるのに理由はいらない

あの質問を見て思いました。

  • 筋トレをしない日はどう過ごせばいいのか、
  • 続けられるかどうか、
  • 休養日は正しいのか。

それらはすべて、始める前だから生まれる疑問です。やらない理由を探しているだけ。

始めてしまえば、ほとんどの悩みは、いつの間にか消えています。

やるのに理由はいらない始めないための「自分への言い訳」が必要なだけです。

時間は、思っている以上にある。あとは、その時間を何に使うかだけです。


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