目次
2章:筋トレをしない日は、何をしているのか
――筋トレをしない日の過ごし方から考えたこと
昼食を食べながら、何気なくネットを見ていたところ、「筋トレをしない日は、どうやって身体を休めればいいですか?」という質問が目に入りました。
たぶん、筋トレを始めようとしている人の質問だと思います。
それを見た瞬間、私は少し懐かしい気持ちになりました。昔の自分も、同じような心配をしていたからです。
1章:始める前ほど、人は思慮深くなる
何か少し大変そうなこと、面倒そうなことをやろうとするとき、人は無意識のうちに「やらない理由」を探し始めます。理由はいくらでも見つかる。不思議なほど、簡単に。
- 時間がない
- 体力が不安
- 続かなかったらどうしよう
- 休養日はどうするんだろう
でも今思えば、あれは怠けていたわけではありません。失敗したくなかっただけ、面倒ごとを増やしたくなかっただけ。
やること自体に、立派な理由はいらない。でも、始めないためには理由が必要になる。人はそうやって、やらないことの理由を見つけて自分を納得させるのです。
私は今、週に2日は筋トレをしない日をつくっています。土曜日の夜は、ひとりでふらっと飲みに行くこともあれば、友人と焼き鳥屋に行くこともある。
月曜日はブレークデイで、好きなものを食べ、好きなものを飲む。一般的には「ブレークデイは1食だけ好きなものを食べる」と言われることが多いですが、私は1日まるごと好きにしています。
昼にピザとパスタとワイン。夜は焼肉やラーメン、日本酒にビール。そんな日もあります。
ただ、タンパク質だけは意識して摂るし、寝る前にはガゼインも飲みます。
その結果、一歩戻り、次の1週間でその分を埋めながら、また前に進む。一歩分戻って、五歩進む。私にとっては、それでちょうどいいのです。
3章:筋トレは、特別なことじゃなかった
筋トレをするのに、特別な時間は必要ありませんでした。家でテレビを見ながらゴロゴロしていても、昼寝をしていても、時間は同じように過ぎていく。
夜、酒を飲んでぼんやりして寝てしまっても、1日は同じ長さです。
私は、テレビを見て何もしない時間や、今まで惰性で酒を飲んでいた時間を、筋トレに使っているだけなのです。だから、筋トレは特別な時間を必要としません。
筋トレを始める前は、毎日のように酒を飲んでいましたが、今は、筋トレをした日は酒を飲みたいと思いません。我慢しているわけではなく、飲みたいと思わないのです。
だから飲むのは週に2回だけ。
4章:筋トレをしない日も、普通に生きている
私は筋トレに命をかけているわけでもありません。やりたいことは他にもたくさんあるし、実際やっています。それでも週5日筋トレをしていて、時間は十分にあるのです。
ゴロゴロしている時間、どうでもいいテレビを見ている時間、ボケと酒を飲んでいる時間。
思っている以上に、こういう時間は長いものです。筋トレをしない日も、特別に身体を休めようとは思わず、ただ、普通に過ごす。
一週間分の疲れを取るための休日ではありません。筋トレの疲れはそれほどのものではないのです。
それで、ちゃんと続いていますから。
結論:やるのに理由はいらない
あの質問を見て思いました。
- 筋トレをしない日はどう過ごせばいいのか、
- 続けられるかどうか、
- 休養日は正しいのか。
それらはすべて、始める前だから生まれる疑問です。やらない理由を探しているだけ。
始めてしまえば、ほとんどの悩みは、いつの間にか消えています。
やるのに理由はいらない。始めないための「自分への言い訳」が必要なだけです。
時間は、思っている以上にある。あとは、その時間を何に使うかだけです。

