まだまだ行けるぞ 70代

体脂肪率は努力を評価してくれない|71歳が体組成計に期待するのをやめた理由

赤ダンベルと体組成計

1章:体組成計に期待しているのは「努力の承認」

筋トレや食事管理を続けていると、体組成計に乗る瞬間に、無意識の期待が生まれます。

  • 昨日は、本当は食べたかったご飯を減らした。
  • 疲れていたけれど、筋トレも休まずやった。

プロテインも飲んでいるし、鏡を見ると、なんとなく見た目も変わってきた気がする。だから、体組成計に乗るとき、私はこう思っています。

「誰かに、ちゃんと評価してほしい」「自分の頑張りを、数字で認めてほしい」と。

正直に言えば、私が体脂肪計に求めているのは、脂肪の正確な測定だけではありません。

欲望を我慢したこと、習慣を崩さず続けたこと、面倒でも積み重ねたこと—それらを、「よくやってるよ」と、数字で肯定してほしいのです。

だからこそ、表示された体脂肪率が昨日より増えていると、こう思ってしまう。

「いやいや、なんで今日の方が多いんだよ」「結構頑張ってるだろ?」「お前、本当に正確なのか?」

これが、私と体組成計のリアルな会話です。


2章:体脂肪率は、努力の採点表ではなかった

冷静になって分かったのは、体脂肪率という数字は、努力の通信簿ではないということでした。

体組成計の多くは、生体電気インピーダンス法(BIA)で測定しています。これは脂肪を直接測っているわけではなく、体内の電気の通りやすさから「推定」しています。

つまり、以下の要素だけで、体脂肪率は簡単に上下します。

  • 水分量、むくみ
  • 前日の塩分や飲酒量
  • 筋トレ後の炎症
  • 測る時間帯

昨日より増えた=脂肪が増えた、とは限らない。それでも私たちは、そこに感情を乗せてしまう。

心身を安定させる「呼吸の技術」

肉体改造において見落とされがちなのが「呼吸」です。71歳の私が、武道や瞑想を通じて辿り着いた、自律神経を整え、睡眠や回復の質を劇的に高める呼吸法をまとめました。

Ralajacion en la naturaleza 呼吸で人生が整う|71歳が実感した“心身リセット”完全ガイド

筋トレ後や、ストレスを感じた時の「1分間のリセット」として活用してください。


3章:見た目が変わる理由は、数字とは別の場所にある

数字が動かなくても、見た目が変わる理由は、はっきりしています。

  • 背中が使えるようになり、姿勢が変わった
  • 体幹が安定して、お腹が前に出なくなった
  • 筋肉に張りが出て、輪郭がはっきりした

これは、体脂肪率よりもずっと先に起こる変化です。脂肪や筋肉の「量」よりも*配置と使い方が変わる。だから写真では変わっているのに、体脂肪率は追いついてこない。

これは、失敗ではありません。


4章:私が最終的に見るようになった指標

いろいろ試した結果、私は体脂肪率を「参考」に戻しました。今、主に見ているのは、この3つです。

  1. 月1回、同条件で撮った写真
  2. 体重の7日平均
  3. トレーニングを続けた事実

体脂肪率は、「傾向を見るための数字」です。評価ではなく、観測データのひとつ。そう位置づけ直してから、体組成計に怒ることはなくなりました。


まとめ:数字に評価を求めすぎない

体組成計は、あなたの努力を否定しているわけではありません。ただ、それを評価する役割を持っていないだけです。

  • 体脂肪率は水分でブレる
  • 見た目は姿勢と張りで先に変わる
  • 本当の変化は、静かに進む

数字が動かなくても、生活が整い、体の使い方が変わっているなら、それは確実に前進しています。

体組成計は、裁判官ではなく、記録係。主役は、今日も淡々と続けた、あなた自身です。

それでも目安は必要です。毎日、同じ時間に同じ条件で。


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