目次
1章:体組成計に期待しているのは「努力の承認」
筋トレや食事管理を続けていると、体組成計に乗る瞬間に、無意識の期待が生まれます。
- 昨日は、本当は食べたかったご飯を減らした。
- 疲れていたけれど、筋トレも休まずやった。
プロテインも飲んでいるし、鏡を見ると、なんとなく見た目も変わってきた気がする。だから、体組成計に乗るとき、私はこう思っています。
「誰かに、ちゃんと評価してほしい」「自分の頑張りを、数字で認めてほしい」と。
正直に言えば、私が体脂肪計に求めているのは、脂肪の正確な測定だけではありません。
欲望を我慢したこと、習慣を崩さず続けたこと、面倒でも積み重ねたこと—それらを、「よくやってるよ」と、数字で肯定してほしいのです。
だからこそ、表示された体脂肪率が昨日より増えていると、こう思ってしまう。
「いやいや、なんで今日の方が多いんだよ」「結構頑張ってるだろ?」「お前、本当に正確なのか?」
これが、私と体組成計のリアルな会話です。
2章:体脂肪率は、努力の採点表ではなかった
冷静になって分かったのは、体脂肪率という数字は、努力の通信簿ではないということでした。
体組成計の多くは、生体電気インピーダンス法(BIA)で測定しています。これは脂肪を直接測っているわけではなく、体内の電気の通りやすさから「推定」しています。
つまり、以下の要素だけで、体脂肪率は簡単に上下します。
- 水分量、むくみ
- 前日の塩分や飲酒量
- 筋トレ後の炎症
- 測る時間帯
昨日より増えた=脂肪が増えた、とは限らない。それでも私たちは、そこに感情を乗せてしまう。
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3章:見た目が変わる理由は、数字とは別の場所にある
数字が動かなくても、見た目が変わる理由は、はっきりしています。
- 背中が使えるようになり、姿勢が変わった
- 体幹が安定して、お腹が前に出なくなった
- 筋肉に張りが出て、輪郭がはっきりした
これは、体脂肪率よりもずっと先に起こる変化です。脂肪や筋肉の「量」よりも*配置と使い方が変わる。だから写真では変わっているのに、体脂肪率は追いついてこない。
これは、失敗ではありません。
4章:私が最終的に見るようになった指標
いろいろ試した結果、私は体脂肪率を「参考」に戻しました。今、主に見ているのは、この3つです。
- 月1回、同条件で撮った写真
- 体重の7日平均
- トレーニングを続けた事実
体脂肪率は、「傾向を見るための数字」です。評価ではなく、観測データのひとつ。そう位置づけ直してから、体組成計に怒ることはなくなりました。
まとめ:数字に評価を求めすぎない
体組成計は、あなたの努力を否定しているわけではありません。ただ、それを評価する役割を持っていないだけです。
- 体脂肪率は水分でブレる
- 見た目は姿勢と張りで先に変わる
- 本当の変化は、静かに進む
数字が動かなくても、生活が整い、体の使い方が変わっているなら、それは確実に前進しています。
体組成計は、裁判官ではなく、記録係。主役は、今日も淡々と続けた、あなた自身です。
それでも目安は必要です。毎日、同じ時間に同じ条件で。
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