まだまだ行けるぞ 70代

呼吸は“心と身体”をつなぐ扉|意識の境界線にある唯一の行為

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呼吸ほど「当たり前なのに深いもの」はありません。
1日に2万回も繰り返しながら、その意味を考えることはほとんどありません。

ですが、心が乱れたとき、緊張するとき、悲しいとき、私たちが最初に乱すのも、整えようとするのも「呼吸」です。 それは偶然ではなく、呼吸が“意識と無意識の境界線”にある、とても特別な行為だからです。

呼吸は唯一、意識でも無意識でも動かせる特別な筋肉

心臓も胃袋も腸も、不随意筋でできています。 意識で止めたり、速くしたりすることはできません。

しかし呼吸だけは例外です。 “勝手に動いているのに、自分の意識でも動かせる”。 この二面性を持っているのは、呼吸だけです。

ゆっくり吐けば心拍が落ち着き、 浅く速くなれば不安が強くなる。 呼吸は、心の動きをそのまま身体に伝え、身体の状態を心に返す、双方向のループを持っています。

呼吸は“心の鏡”であり“心の取っ手”でもある

呼吸が浅い日は、心も浅いリズムで動いています。 緊張の日は胸が固まり、息がうまく吐けません。 嬉しい日は自然と息が深くなります。

呼吸は、心の状態をありのままに映し出す“鏡”。 そして、乱れた心を手でつかんで整えられる“取っ手”でもあります。

思考や感情は直接コントロールできませんが、 呼吸は「意図的に変えられる」。 そこから心の流れも変わっていきます。

呼吸と潜在意識|意識が届く、ただ一つの無意識領域

私たちの行動の大半は、無意識に支えられています。 過去の記憶、癖、反応、感情……。 その多くは潜在意識の領域で動いていて、 意識で触れることはできません。

しかし、“意識しながら行う呼吸”を続けていると、 意識がほんの少し、潜在意識の領域にしみ込むように届く瞬間があります。

呼吸は「忘れても続く」のに「意識して変えられる」。 この境界に立っているのは、呼吸だけです。

呼吸が整うと、心が静まり、身体が緩む

呼吸が深く、長く、ゆったりすると、 身体の緊張がほどけ、心のざわつきが静かになっていきます。

逆に呼吸が乱れると、思考も揺れ、身体もこわばり、感情も不安定になります。

つまり呼吸は「心→身体」「身体→心」の両方に働く、 唯一のシンプルで強力なスイッチ」なのです。

呼吸は“自分を扱うための最も古い方法”

マインドフルネス、瞑想、武道、ヨガ、禅。 どれも何千年も前から、呼吸を中心に据えています。

呼吸は、私たち人間が「自分の心を扱う」ために編み出してきた、 もっとも古くて、もっとも確かな方法です。

もし今日、心が揺れたなら。 もし身体が重かったなら。 ただ、ゆっくり息を吐くところから始めてみてください。

呼吸が変わると、心も変わります。 心が変わると、身体が変わります。 そしてそれは、誰にでも、どこでも、今この瞬間からできます。


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