まだまだ行けるぞ 70代

71歳・現役バイク乗りが語る「肉体改造の理由」:今日も一人で峠を走るために

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1章:71歳のバイク乗り。今日も一人で峠を走る

私はバイク乗りです。今日も、峠を走ってきました。

峠だけには困らない場所に住んでおり、家から40分以内に峠が六つあります。おそらく今年最後になるでしょう。

すでに風が冷たく、厚手のヒートテックのインナーを着込んでいてもグリップヒーターを使わざるを得ない寒さでした。

峠を通って高原に行くいつものコース。その前に、感覚を思い出すために途中にある別の峠を 3往復します。

片道12分のかなりきつい勾配、峠の頂上から一気に走り下ります。直線がほとんどない曲がりくねった山道、タイトなヘアピンが 7、8箇所。けっこうシビれます。

長い直線でも100mほど、そこですかさず 90kmぐらいまで加速し、コーナーの手前でフルブレーキング…そんなことを今でもやっています。

腰痛持ちには厳しい SUZUKI|SV1000S

「いい歳して危ないから辞めなよ」と、10年も前に娘に言われました。しかし、バイクは乗ったことがある人にしか解らないのです。

このバイク(SUZUKI|SV1000S)に変えてからは、まっすぐな道は楽しくもなんともありません。

ただ腰が痛いだけです。前傾姿勢は腰痛持ちにはただの苦行ですから、いつも山道に直行します。幸いにも最高に気に入っている峠が家から30分の距離にあるのです。

目的地に着いたらサンドイッチとお茶で一休み。その後はただひたすら走ります。調子が良ければ 5往復、おそらく200回以上は往復していると思います。

それの何が楽しいのか、自分でも良くわかりません。帰って来るとソファでしばらく放心状態。

それでもまだアドレナリンが出ていて、神経がピリピリしています。そんな時に飲むビールが最高なのです。

私は一人でしか走りません。バイクは自由を楽しむ乗り物ですからね


2章:峠で気づいた現実—なぜ71歳で身体を鍛えているのか

峠を走っていると、はっきり分かることがあります。それは身体がすべてを決めるという現実です。

  • 反応が遅れれば怖い。
  • 集中力が落ちればラインが乱れる。
  • 体幹が弱ければ、コーナーで踏ん張れない。

若い頃は「感覚」だけで走れました。でも今は違います。身体が整っていない日は、バイクが重い

だから私は、71歳になってから筋トレを始めました。速く走るためでも、若く見せるためでもありません。

今日も一人で峠を走るためです。

胸と背中を鍛え、体幹を安定させ、脚を使って踏ん張れる身体を作る。それは、バイクを降りても、ソファに沈み込んでも、「まだ自分は大丈夫だ」と思える身体を作ることでもありました。

峠を走るのをやめないために、私は筋トレを続けています。

肉体改造は、人生を変えるためのものではありません。好きなことを、最後まで続けるための土台です。


【次のステップ】バイクを降りても自信を持てる身体を作る

バイクを安全に、長く楽しむために必要な体幹と基礎筋力をつける具体的な方法はこちらの記事で解説しています。

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